レグコンセプト

レグウエットスーツはスキムボードに最適化した特別なウエットスーツです

走らなくっちゃ始まらない!
レグウエットスーツ


レグのスタートは、スキムボーダーである私たち自身がスキムボードに合ったウエットスーツを使いたいと思ったことからでした。

レグが出来るまで私たちはサーフィン用のウエットスーツを使っていました。そのウエットスーツに大きな不満があったわけではないのですがスキムボーダーたちに使い古されたウエットスーツには共通した特徴があることに気付きました。スキムボードで使ったウエットは膝か腰の部分が破れている事が多いのです。ウエットメーカーの方の話ではサーフィンではそんな箇所が破れることはめったに無いそうです。

考えてみればサーフィンとスキムボードではボードに乗っている時の動作は似たようなものですがそれ以外の部分では全く異なる動作をしています。サーフィンはボードに寝そべり腕を回してパドルすることで水の上を移動します。一方スキムでは腕を回すことはなく足を大きく動かして走ることでボードに推進力を与えます。
サーフィン用のウエットスーツではよく動かす肩回りは動きやすいようにゆとりのあるデザインにしていますが、逆にあまり動かさない箇所は水の侵入を防ぐためピッタリとフィットするように作ります。だから想定していない動きをすると動きにくく、場合によってはウエット生地の限界を超えて引っ張ることになり破けやすくなってしまうのです。

このようにサーフィンとスキムボードの違いを考えるとスキムボードをするにはスキムボード用のウエットスーツを使うべきであることは明らかです。しかしウエットスーツメーカーの方たちはほとんどがサーファーでありスキムボードの事を知りません。だからスキムボーダーの動きをよく知りスキムボード用のウエットスーツに必要なことを知っている私たちがレグを始めたのです。

走りやすく壊れにくいウエットスーツをスキムボーダーに提供する、これがレグウエットスーツの基本コンセプトです。
レグウエットスーツでは、スキムボードの動きを考え、走りやすいとはどう言う事かを考えました。その結果、足を大きく動かしやすく、特に膝の動きを軽くするデザインとなっています。そして動きやすいと言う事はウエット生地への負担を下げることになるので破けにくい丈夫なデザインでもあるのです。



レグは走りやすさのために工夫を凝らしたスキムボード用ウエットスーツです


ウエットスーツを走りやすくする方法として、腰下の生地を薄くしたりヒザの部分をユルく作る方法が考えられますが、レグはさらにもうちょっと考えています。

スキムボード用ウエットスーツとしての工夫
(1)脚を動きやすくする為、レグでは腹部からジャージ素材にし、走りやすさを実現。(写真は旧モデルのウエットスーツです)
(2)冬用は寒さを感じやすいモモまでは5mmの生地、あまり寒さを感じないヒザ下は3mmの生地を使用し防寒と走りやすさを両立してます。
(3)背中からも腿裏にかけてのをやや長めにデザイン。走る際に大腿部を前方へ振り出しやすくします。
(4)バックジップモデルではショートジップを採用し、動きやすさと破れにくさを向上。背中のジッパーはほとんど伸縮性がありません。そのため背中部分のパーツの伸び縮みはジッパー下の腰部分に集中していまいます。その結果、動きにくいだけでなくちょっとした転倒などで破けやすくなっています。レグでは短めのジッパーを採用することで腰部分のパーツを少しでも長くとることで動きやすさと破けにくさを向上させています。また冬用ウエットのバックジップにはサーフィン用では防水ジッパーを使用することが多いのですがレグではあえてノーマルジッパーを使用しています。それは砂まみれになることが多いスキムボードでは防水ジッパーが砂を噛み動かなくなってしまうトラブルが発生しやすいことを経験から知っているからです。
(5)ヒザ周りのパーツを減らし、走りやすさと壊れにくさを向上しましした。詳しくは次の説明で。


ヒザまわりを丈夫にする為の工夫
ヒザまわりの作りはレグならではのひと工夫があります。
普通、ウエットスーツではヒザの部分に丸いパーツを置き、そこを中心にモモやスネのパーツが接続されています。 そのためヒザまわりは接着材や縫い糸だらけになってしまいますが、 これがウエット生地本来の柔らかさを台無しにし、走りにくくなるだけでなく転倒時などに生地が引っ張られたときにウエット生地の継ぎ目に力が集中してしまい、破けやすくしています。

そこでレグではヒザとスネのパーツを一体化することで継ぎ目を減らし、走りやすく丈夫なウエットスーツに仕上げました。
2009年秋以降のモデルからは、生地のカットの仕方を工夫することで、今までよりもさらにヒザまわりのパーツを減らすことができました。